推理将棋(パラ306)

推理将棋
12 /28 2016
 もうすぐ2016年も終わり。
 学業も詰将棋も大掃除も、やるべきことは済ませてから新年を迎えたいものです。
 願望です。

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第105回 推理将棋 (306)
「隣の将棋は9手目に角を成って詰みか」
「桂打ちが好手だったね」

・9手目角成で詰み
・桂打があった


 手順:76歩、74歩、55角、73桂、同角不成、62金、54桂、72銀、62角成 まで9手

 桂を取るには最低5手必要。9手目は角成と決まっていますし、桂馬を打つのは7手目だと分かります。
 こうやって自然に決まってきてくれるのは、作者である私としても助かるんですよね。

 桂以外の駒を打つ余裕が無いとすれば、自陣の角で桂馬を取りかつとどめを刺すことになりますね。しかもその角は最終手まで成れません。
 生角で桂を取れるのは33か73地点の二択。その後54桂と据えるのですから左右どちらでも良さそうですけども、
 76歩、34歩、22角不成、33桂、同角不成、42金、54桂、32銀、42角成
 と進めては飛の利きが残り詰みまで至りません。
 飛筋を遮るためには、7筋方面で手順を構築していかねばならないのが一寸意外かもしれませんね。22角生や22角成から考えてもらえたらいいなあ。

 左右の非対称性を活用でき、手応えあり!といったところでしょうか。

「最終手角成」の条件付けには、
桂打ちが最終手ではないことを示す。
 76歩、34歩、22角不成、33桂、同角不成、52玉、96角、62銀、64桂 の筋に対処
最終手が桂成や馬の手ではないことを示す
 76歩、34歩、22角成、42玉、21馬、51金右、55桂、何か、43馬(43桂成)を防ぐ

 以上のような目的があります。

 無駄のない条件付けができ、またちょっと意外(だと私は思っていた)な応手もあり満足のいく出来だなあと思っていたのですが、ベテランの方々にとっては見慣れた手順だったようで…汗
 うーん、まだまだ勉強が足りませんね。



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たぶんこれが今年最後の更新になります。
 たくさん詰将棋ができて、とり研で詰キストの方にもお会いできて、とても楽しい一年でした。ありがとうございました。

 よいお年を!

 
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推理将棋 おもちゃ箱 102-2

推理将棋
08 /13 2016
結果 → http://toybox.tea-nifty.com/memo/2016/06/post-e55b.html


102-2 中級  上谷直希 作   最遠移動    10手

「10手で勝ったらしいね。どんな対局だったの?」
「最後は最遠移動で詰ませたよ。あとは、成駒を連続で動かす手順が双方にあったなあ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)
・10手で詰んだ
・止めは最遠移動(10手目は8マス分動く手)
・先後双方ともに成駒を連続して動かした


 推理将棋は会話形式で出題され、その提示された条件を満たすような手順を求めるものです。手順前後はもちろん、成生非限定も許されませんので、そこも条件設定されています。無駄合の概念もありません。王手義務の無いばか詰とも呼べますかね。
 もちろん詰ませることが目標ではない作品もありますし、自由度の高さも魅力の1つです。

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 最遠移動とは駒が端から端まで計8マス動くことを指します。よってとどめは9段目の手以外ありえません。

 推理将棋の基本的な考え方として、私はまず先後でそれぞれ何手指すことができて、そのうちの何手が条件で決められているかを勘定してみます。今回は特に先手が成駒を連続で動かしたことがヒントになるかと思います。先手の指す5手中3手は駒成と成駒で確定。そして成駒をつくるためには他の着手も1手はほぼ不可欠でしょうから、恐らく4手を条件達成のため費やすことになります。となると先手玉は動けたとしても1回しか動けません。そうなると、最終手が馬とは考えにくく、9段目の龍だろうと考えられます。
 
 あとは10手以内に後手が龍を出動できるような手順を考えていけばいいと思います。

 76歩、32飛、33角成、42銀、77馬、37飛成、68馬、31龍、58金右、39龍 まで10手で詰



 居玉に対する一間龍で合いきかずの単騎詰を「はてるま手筋」と呼びます(詰将棋メモ参照)。本作もその詰め上がりを拝借していることになります。当然それだけでは新作とは呼べませんので、最遠移動という狙いと組み合わせてみました。
 最遠移動がまず初めにあって、さてその実現はどうしたらいいのか……、というのが創作の順序です。

「双方が成駒を連続で動かした」という条件が、手順前後や成生非限定を効率よく消してくれました。こういう条件付けを思いつくと投稿の意欲も増してきますね。難易度は下がってしまいますが、そこは意外と気にならなかったです。