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2020/08/08

たま研で"一番好きなフェアリー作品"を紹介したりした

 本日はたま研でした。 
 詰パラでの会合案内でもあった通り、今年の演者は私でした。フェアリーにどっぷり浸かる一日になったでしょうか。
 若輩者(一応まだ若手だと思っている)なもので、不慣れなところも多々あって皆様にはたくさんご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、一方でとりあえずある程度話したいことは話せたかなと安心しております。
 意外と時間ってあっという間ですね。また機会がありましたら、今日話せなかったこともお話しすることができればなと思っています。
 皆様本当にありがとうございました(そして本当にすみません)。

 さて本日の講演には、「私がすべてのルールを通して一番好きなフェアリー作品」についても話したりしてました。その作品がこちら。

【協力自玉ステイルメイト 12手】
 内田昭氏作(詰将棋パラダイス 1998年8月)
 第11回妖精賞短編部門


2020-08-08b.png

【ステイルメイト】
 王手は掛かっていないが合法手のない状態にする。     
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/wfprule119.pdfより。

たま研で紹介しようと思って図面を提示したはいいものの、感極まって?結局手順は並べられなかった作品。
 まあ、なんといっても初形が完璧です。そして手順も完璧です。
 初見の方はぜひ一度考えてみてください。
 解けなさそうな方、鑑賞でも良いという方はこのまま下にスクロールを。











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 では進めます。
 本局の最大の魅力を一言でいいますと、「自然に完全限定」でしょうか。完全限定という言葉はもちろん褒め言葉なのですが、詰将棋の世界では(まあ、きれいだねぇ~)ぐらいの感想になってしまうかもしれません。とはいえ本作はキレイすぎる。
 将棋盤が9×9なのはこの作品のためでは?と思ってしまうぐらいです。
 
 初手は16角です。以下27角合、同角、38飛合までで途中図。

2020-08-08c.png

 2手目の27角合は合駒稼ぎ。この38飛合も合駒稼ぎなのですが、ここで手拍子で同角としないのがいい呼吸。正着は94角です。もちろんこれも限定。

2020-08-08d.png

 続く後手の手は85飛合。この飛を発生させるための角限定打なのでした。自玉を包囲するための大駒を準備した上で、満を持して38角を決行します。以下同玉。
 
2020-08-08e.png

 ここで先手は88飛として、龍を作らせつつ、角筋を通します。その直後の49角の気持ちよさといったら!

2020-08-08f.png
 
【作意順】16角、27角合、同角、38飛合、94角、85飛合、38角、同玉、88飛、同飛成、49角、同玉 まで12手。
 
 左右に角遠打が登場する手順で、しかもその角は2枚とも消える構成が素晴らしい。
 終わってみれば還元玉でのフィニッシュ。しかも詰め上がりは初形に88龍が足されただけ!
 どこをとっても芸術点が高い。
 本当に素晴らしい作品です。
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コメント

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なるほど

自力では解けないけれど、作意を見れば納得ですね。
それからU屋原さんの協力7手。
回収手筋の協力詰版と思ってみていたのですが、持駒の邪魔駒消去という見方も出来ますね。

No title

コメントありがとうございます。
U屋原さん作も良かったですね。純粋な持駒消去と解釈することができます。

たま研参加者以外の方のためにU屋原さん作の結果稿リンクも貼っておきます。

http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/WFP145.pdf
(リンク先15p Fairy of the Forest #63 01)