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2015/12/13

5手ばか詰を考えよう(7)

■馬での詰め上がり

 馬らしい詰め上がりとしてはやはりこれでしょう。

2015-12-13b.jpg


 生の飛車との相性の良さが一目瞭然ですね。
 この詰め上がりを目指す場合、龍より飛のほうが使いやすい逆転現象が起こることになります。ばか詰ならではの不成、その意味付けでは「詰みやすい地点に誘導する」というものが一つの代表的な例になることは有名でしょう。その一つの例として以下の作品を挙げてみました。

ばか詰 5手

神無三郎氏作 (詰パラ 1988/3)


2015-12-13a.jpg

↓解答(白抜き)

92角打 45玉 43飛 54玉 65角成 まで 5手
 
 飛車をまわすための遠打。シンプルな意味付けながらも、簡素で初形で表現したからこそ映えてくる初手です。その上で飛不成もでてくるのが嬉しい相乗効果。全体的に裏をかくような攻め方が印象的です。

 ばか詰での不成は、普通詰将棋での不成とは全く異なる意味付けであることが大半ですので、それに関してもまた1つの記事として記していくつもりです。

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 ナナメに伸びる利きだけが馬の強みではありません。ご存知の通り、馬は周辺8マスに一切の死角を持ちません。強化版金として用いることが頻度として最も多いように思います。

2015-11-26b.jpg

 頭金、腹金、尻金ならぬ頭馬、腹馬、尻馬…。バリエーションはいくらでも考えるでしょうね。
ばか詰において、金での詰め上がりが有力であることは該当記事で述べた通りです。金が有力ならば、金を馬で置き換えた詰め上がりも有力であることになります。金より死角が少ないですから尚更ですね。両者極めて頻発の詰め上がりですから、是非覚えておいていただければと思います。


 以上が詰め上がりでの分類でした。最後のほうは冗長になってしまっていたかもしれませんがご容赦ください。
 ばか詰において詰め上がりを体系的に把握しておくことは、特に創作時においてはとても重要となるものだと思います。作意順で使うにしろ、使わないにしろ、必ず遭遇する筋たちです。仲良く付き合っていきたいですね。

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 ここで記事を終わるといかにも寂しい。そんなわけでもう少し話を続けましょう。

 生角と馬を比較して、角はトドメを刺す性能としてとても頼りないことはなんとなくご理解いただけけるのではないでしょうか(角での詰め上がりの記事と比較するのが分かりやすいかも)。

 盤上に攻方の馬があったとして、それをトドメとして使うか支え駒として使うかは、どちらも有力ですから分かりません。しかし、生角(あるいは持駒の角)に関してはある程度用途を推測することができます。

 成って使うならトドメの駒、生のまま使うならば支え駒です。
 例外的に生角がトドメとなるのは持駒の角を打ったときが大半でしょうか。その登場局面はかなり限られたもののように感じます。

 この法則は5手という手数制限から生じる、自然発生的なものだと思います。一作者の経験則に過ぎませんが、結構使えますよ。


ばか詰 5手 (2解) 
小林看空氏作 (詰パラ 2015/8)


2015-12-13c.jpg

↓解(白抜き)
13角、47玉、39桂、36玉、35角引成 まで5手
64角、45玉、57桂、54玉、53角右成 まで5手

盤上の角と持駒の角が、それぞれの解でトドメ/支え駒と役割交代しているのが対照的。
複数解として、両者を比較できるポイントが随所にあり好感が持てます。


ばか詰 5手
神無太郎氏作(AWAKEN 36 詰パラ 1995/2 再掲)

http://2nd.geocities.jp/cavesfairy2/awaken/index.htm

6TU.png

↓解(白抜き)
 
28馬、37桂、56飛、47玉、38馬 まで 5手

前に利かない駒を探す。無駄のない仕上がりです。


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