2015/12/28

ネット発表作

Andernach協力詰 7手
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【Andernach】
駒取りを行った駒(玉を除く)は、その場で相手の駒となる。
[補足]
1) 取ると二歩になる場合相手の駒にならない
2) 駒の向きの転換は成生の選択の後に行われ、成生の選択権は駒を取った側にある
3) 駒取りの場合に限り、8段目への桂の不成、9段目への桂香歩の不成が可能(二歩の例外を除く)

http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/wfpr2015.pdf より


↓以下答え




25歩 26歩 27龍 同歩生 28桂 同歩成転 17と まで 7手

 二歩禁を利用しました。
 香合と対比していただければわかりやすいのですが、28地点まで連れていってから転させたいので、27地点で転してもらっては困るわけです。
 Andernachなのに一旦は転を拒否すること。そして転の可否を歩の成生にそのまま対応させた対比 構造ができたので、一応は納得できる出来ではあります。
 余詰も防いでいる桂配置が影の功労者。

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CXKmSaXUQAAoeWh.jpg

〔強欲〕駒を取る手を優先する。
透明駒についてはWFPなどの記事をご覧ください。

↓以下答え





35飛 45飛 56金 まで3手詰

○詰め上がり図

2015-12-28a.jpg


 予想通りの頭金ではあるが、44地点が埋まっていないように見える。その上、2枚もある透明駒の受けは考慮しなくていいのだろうか?合駒はなぜ限定なの?よくわからないことだらけだ。

 疑問点を順を追ってほぐしていこう。

 ひとまず手順だ。ここにもおかしいことがある。
 強欲なのに、駒を取らないほうの手を選んでいるのだ。
 3手目は同飛とすべきであろう。それなのに、駒取りでない手が3手目として採用されている。

 この「おかしい手順」が、透明駒を判明させる鍵となる。

 この手順が成立するためには、3手目に35飛を動かせなかった何らかの理由がなければ道理が立たない。……つまり、35飛はピンされていたことになる。

〔考えられる局面の一例〕
2015-12-28b.jpg


 うん。これで一件落着。

 …いやいや、これでもおかしいぞ!
 作意順では2手目も駒取りじゃなかった。強欲ルールだったら、上みたいな図だったら2手目は合駒より「+35(同香)」を優先しなければならないじゃないか。

 あっ、じゃあこの香車もピンされてたわけね。


〔考えられる局面の一例〕
2015-12-28c.jpg

 はぁー、なるほどね。今度こそ一件落着。

 …いや、まだおかしい。
 作意順では初手も駒取りじゃない。この図だったら、初手は-X(33角成)という駒取り順のほうを優先する必要がある。この22の角さえもピンされていなければ、作意順を成立することができないようだ。しかし、それはこの構図では無理そうだ。


 少し考え方を整理する。ピンをする主体の駒を「縛り駒」とすると、

 縛り駒→縛り駒→縛り駒→35飛 となって、はじめて作意順が成立する。 

 そしてこのようなことが可能な構図は、(作者の想定している限りでは)以下の2つしかない。

○A図
2015-12-28d.jpg

○B図
2015-12-28e.jpg


(21香は飛でも良いし、角や飛の透明駒は成駒でも構わない)

※初手53飛では65玉を強制される

 なるほど、これで受方の透明駒が出払っていることが自明なわけだ。初手も限定。

 あとは44地点が埋まっているかどうか。詰める側としてはB図を棄却してA図に限定させたい。

 そこで2手目の限定合の意味が判明する。構成する素材(飛車)を不足させて、B図の可能性をなくしてやろうという目論みなのだった。A図は飛がなくとも香さえ残っていれば構築できる。

(この品切れの筋、手法としてめっちゃ便利なのでついつい使いすぎてしまいます。いけませんね)
 
 一見何気ない手順でしたが、3手のすべてが「駒取りではない」という重大なメッセージを発していたのですね。


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「Andernachやら透明駒やら、わけがわからん。先にルールの説明すべきやろ」というご批判は全くその通り。ちょっと手順前後してしまいました。そちらのほうはもう少々お待ちください。
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