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2016/01/10

欲を出さないと面白い?(3後)

前半は  http://fairypara.blog.fc2.com/blog-entry-26.html

再掲
2016-01-08a.jpg


(A)14飛、25玉、16銀、同桂 までで途中図1

2016-01-08g.jpg

作意順は単純ですが、(A)の紛れ順に禁欲詰らしさがあったね、ということを確認したのが前回。
以下途中図1での紛れを(B)と表記します。

(B)22飛成がダメだったので、(B)15飛としてみました。

2016-01-08i.jpg

同玉、12飛生!のところまではやりましたね。

13歩合は同飛成とすれば14金という狙いですが、同飛生と歩を取れば大丈夫。
じゃあもう詰み?いやいや、ここで作者の主眼の一手が出てきます(やっとか)。

13金合!

なんでしょうか、これは?
歩合より損しているように見えます。ですがその損こそ、受方の狙い。
同飛生に14金合とされてみると…?

2016-01-08j.jpg

渡された駒が歩ならば同飛成以外の王手がなかったのに、金を渡されたせいで25金を強制されてしまいます。同玉とされた局面はこれまで何度も遭遇した逃れ図。23飛成なら移動合、ナラズなら歩合ぐらい。

敢えて使える駒を渡して、駒を取らせない手筋。以下便宜上「譲渡手筋」と呼んでみます。これが作者の主張だったのです。

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2016-01-08g.jpg

(B)22飛成もダメ(ナラズでもダメです)
(B)15飛も「要らない金」を渡されてダメでした。

ここでの正解は24飛~25飛と飛車を原形消去して途中図2へ向かうのが正解です。(B)22飛成の紛れで14飛が邪魔駒であることは明白で、15飛と単純消去を試みましたが一歩及ばず。そこで残るは急がばまわれの原形消去というわけです。

2016-01-08k.jpg

原形消去したことはどうその後に影響するのでしょうか?

これまでの教訓を活かし22飛「生」といきます。24合だと同飛成ですので23「金」と、例の譲渡手筋での抵抗。同飛生、24金合で変化図。

2016-01-08l.jpg

ここで15金としてしまうと先ほどと同様の手順で逃れてしまいます。
ですので35金とこちらから打って、15玉、25金です。同金なら13飛「生」(ご注意ください)。同玉ならば持駒の原形消去が果たせた形になり、めでたく24飛成と取れるわけです。(B)15飛と違って、持駒をそのまま消せるのが強みなのですね。


ここまでの理屈をまとめると、

14飛の
○単純消去 (B)15飛 → 渡された金の単純消去 → 逃れ
○原形消去      → 渡された金の原形消去 → 詰みへ



 このような対比が垣間見えると思います。

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途中図2からの作意順を絞りこんでいきます。

先ほどの手順では22飛生への対応として金の連続合が現れました。意味合いとしては横利きがメインでしたので、まず真っ先に考えられるバリエーションとして、飛合が混じる可能性があります。他にも厳密に言えば色々変化の余地はありますが、動く盤で確認する程度で大丈夫です。

途中図2からの正解手順は

22飛生、23金、同飛生、24飛 となります。飛合の真意はすぐわかります。

以下これまで通り、35金、15玉、25金、同飛
逆王手がかかっているのでちょっと延命できますね。同飛成しかありません。

同玉と飛車を取った局面はちょうど途中図2の42飛を持駒に回収した形。これはなんとしても表現したかったところです。おかげさまで23飛と、譲渡手筋を拒否する短打が新たに可能になるわけですね。これまで取れずに悩まされていた24合が、ついに無駄合と化しました。

よって作意順全体は、14飛、25玉、16銀、同桂、24飛、15玉、25飛、同玉、22飛不成、23金、同飛不成、24飛、35金、15玉、25金、同飛、同飛成、同玉、23飛、15玉、24飛成、まで21手詰 です。



なぜか変化紛れがうまく動かない(なんとかするのが面倒くさい)ので、代わりに棋譜ファイルも上げときます。
21te.txt

この図は投稿図の別案です(http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/WFP88.pdfで経緯を確認いただければ幸いです)。つまり出題→結果稿の流れを経ていないのです。もし解答募集をされていたならばどのような評価を受けていたのか、想像するしかない状況があります。もし良ければ、是非コメントやメールにて感想等いただければとてもありがたいです。よろしくお願いします。

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忘れていました。第一回の記事の解答です。

2015-12-24b.jpg

この図にて初手34香が限定打になる(35以遠が不詰になる)理由でしたね。
ここにも譲渡手筋が絡んでいたのです。
初手35香には34角!です。同香とすると、単純に34香と打った作意順より角が持駒に追加された形。ここで相手は32飛合と応じます。

2016-01-08d.jpg

作意順では同香成として簡単だったのに、角を渡されてしまっては角を打つよりありません。53角(どこでも同じ)、41玉、31角成、同飛でダメ。


以上、譲渡手筋を主に見てきました。この手筋は作者がひねりだした狙いというよりも、禁欲詰独特の生得的なものであります。
どうでしょう?禁欲、なかなか魅力的なルールだと思いませんか?
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コメント

非公開コメント

No title

不成、高級駒の譲渡、近打、移動合、等々。普通詰将棋でもある手が、普通詰将棋では考えられない意味付けで発生。(当り前w)フェアリー全般の知識はありませんが、禁欲詰は特に、普通詰将棋でいうところの構想というニオイを感じて非常に面白いです。

Re: No title

コメントありがとうございます!
最初からフェアリー全般を見通すのはたとえフェアリストでも難しいと思いますので、興味のあるルールから始めていって、徐々に興味を広げていっていただければと思います。禁欲詰がその嚆矢になれればしいです。
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