2015/11/13

5手ばか詰を考えよう(1)


・5手ばか詰を考えよう【基本の詰め上がり】
 (1)金〔前編〕
 (2)金〔後編〕
 (3)金〔追記〕
 (4)飛、銀
 (5)角、桂
 (6)龍
 (7)馬

 (8)まとめ



金で詰ませる(前)

5手ばか詰を始めてみましょう。

まずルールから。

【ばか詰(協力詰)】先後協力して最短手数で、受方の玉を詰める
http://k7ro.sakura.ne.jp/rule.htmlより。
 
 5手ばか詰なら、互いに協力して5手以内で詰む手順が1通りならば完全作となります。つまりあらゆる非限定を拒絶します。成生非限定さえダメです。
また7手以上、一般的に言えば指定手数以上で詰む順がいくつもあったとしても余詰ではありませんし、7手で詰む順を答えても不正解となります(5手で詰むものを7手以上で詰ませることは、互いに協力できる環境ならば意図的な迂回を使うなどして、ほとんどの場合で可能ですよね)。
また、透かし詰めは不可です。以上3点だけご確認ください。



玉を詰ませる上で最も大切となる駒の1つに金があります。5手ばか詰でも金で詰ませる作品は数多く存在しています。まずは基本に立ち返って、金での詰め上がりを確認してみましょう。

(1)頭金
2015-11-12a.jpg

(2)腹金
2015-11-12c.jpg
2015-11-12b.jpg

腹金ではないですが、上の図と関連してこの詰上がりも是非覚えてください。
2015-11-12d.jpg

(3)尻金
2015-11-12e.jpg

これらの詰め上がりは、支え駒が異なることもありますでしょうが本当に頻発します。
しかしなぜこんな基本的なところから始めなければならないのか。普通詰将棋と比較して考えてみましょう。
普通詰将棋でも、「トドメは金」という格言が示す通り、金をとどめに使うことの重要性はすでに高いレベルで共有されているはずです。といっても詰将棋ではそもそも自分が金を持っていなければ当然金を使うことはできません。しかしばか詰では相手は金を渡そうと思えばいつでも渡せます。そこが普通詰将棋とフェアリーの大きな違いであり、フェアリーでは自分が飛び道具さえ持っていれば金を獲得することは3手で可能です(品切れは例外です)。ですのでたとえ金を持っていなくとも常に金の入手を念頭にいれておかねばなりません。

例えば(2)で考えると、

ばか詰 5手
2015-11-13c.jpg

59香、58金、同香、45玉、35金 まで5手。

あっという間に最遠打、限定中合の完全作の完成です。簡単ですね。

次は完全作ではありません。
2015-11-13b.jpg

一例として 27飛(非限定)、26金、同飛、15玉、25金 まで。
        27飛、26飛、同飛、15玉、16飛打 まで。

玉の後ろから飛を打っても、同じ要領で詰みますね。
よって本図はおびただしい数の余詰があることになります。
この手順は玉位置が25でなくても、26でも27でも、28でも38でも端に近い玉ならばどこでも応用できますね。

本図で言いたいことは、どちらかといえばつくるときの問題であり、5手ばか詰で飛び道具(特に飛角)を使うとき、初形玉位置が盤端周辺2マス(下図の色付き部分)の場合、強力な余詰の危険に晒されているということです。
h.jpg


5手のうち3手を犠牲にしてまでも欲しい駒が金であり、金の強力な性能を示している結果とも言えるでしょう。


長くなってきたので一旦ここでストップ。次回は実際に金がトドメとなる作品を紹介してみます。
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