2016/03/08

クイーン:演習編

前回の記事:クイーンとは → http://fairypara.blog.fc2.com/blog-entry-39.html

 試しにクイーンばか詰を解いてみましょう。

加賀孝志氏作 (詰パラ 2015/8)
クイーンばか詰 7手
2016-03-05a.png

 大駒もあり、茫洋とした印象を与える初形ですが…?

 まず王道の手段として、クイーンを四隅のどこかに追い込みたいですね。どこがいいでしょうか?
 角+銀銀でQを詰ませる詰め上がりを想定してみます。様々な組み合わせを想定いただければいいのですが、やはり最も有力なものはこれでしょうね。
 
2016-02-27e.jpg

 銀や角などが3枚あるときには真っ先に思いつく形です。前回の記事でも登場しましたね。
 出題図の初形と上の図を照合してみると、13の銀を馬にする形が最も作りやすそうです。
 駒が成れる利点も考えて、詰め上がりでQがいる地点は91か11あたりだろうと想像できますね。

 86周囲で銀を消費してしまうのはあまりにも非効率的。こう考えると、1,2手目の展開としては、

     68角、31(あたり)Q
     64角、81(あたり)Q 

 ぐらいが自然かなあと思います。見た目より、意外と絞れるものでしょう? 

 後者(左上隅)はQがどうしても筋違いの地点に居着いてしまうことになり、上の詰め上がりを構築しにくいのではないでしょうか。私なら、この段階で正解は前者のほうだろうと当たりをつけてしまっています。

 あとは微調整しながら詰め上がりまで辿り着けばいいんではないでしょうか。
 
解答(白抜き) → 68角 42Q 31銀 12Q 13角成 11Q 22銀打 まで 7手

 機械が読む紛れはとてつもなく多いQばか詰。しかし効率的な解法を身に付ければ、案外苦労することなく解くことができるようですね。

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小林看空氏作 (詰パラ 2013.2)

打歩クイーンばか詰 11手


【打歩】打歩以外の詰みを禁ずる

2016-03-05b.png

 香を詰め上がりで活用すること、歩で詰ませることを考えると、左上隅でQが9筋にいる詰め上がりが濃厚ですね。
 周囲を包囲する駒も不足していそうなので、途中歩以外にもう一枚合駒を稼ぐ必要がありそうです。ここまで想定しながら解図していくと、むしろ普通のばか詰よりスムーズに読めることができるかもしれません。


解答(白抜き)→ 83香生 88銀 同角 71Q 72銀 91Q 55角 82歩 同角生 92Q 93歩 まで 11手


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 多くのQばか詰では、配置がさっぱりしていることも多く(駒を置けば置くほど余詰む)、セオリーとしては素直なものが並んでいるように思います。しかしそれでも、Qのダイナミックな動きが華やかな印象を与えてくれるので悪い気はしませんね。つくる側としては是非ともQの長い足を活かした手順構成を模索していきたいところです。

 次回は自作に少しだけ触れてもよいでしょうか…?
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