欲張っていこう

強欲
04 /12 2016
 禁欲から一転、今度は真逆の強欲です。

【強欲】駒を取る手を優先して着手を選ぶ。
【禁欲】駒を取らない手を優先して着手を選ぶ。

 それぞれのルールを見比べれば、ちょうど裏表の関係性であることがわかります。ではそれぞれ同じ程度の強さの縛りであるのかというと、実はそうでもありません。強欲のほうが良くも悪くも手順構成に制約があるんですね。だって普通の詰将棋だったら、駒取りなんて積極的に入れる手じゃないし!

 強欲詰は、駒取り過多のかなりアンバランスな手順となってしまう危険性を孕んでいるのです。禁欲はかなり自由に手を進めることができるのに対し(ただし余詰みやすい)、強欲は自然な逆算を入れづらいなあ……というのがつくってみたなかでの率直な感想です。強欲詰では、アイデア勝負の短編といった感じの仕上がりを目指すことになってくるかもしれません。
 
 はじめなので、軽いテイストのものを紹介していきます。といいましても、基本このルールでは捨駒だらけになるので重くなりにくいのですがね(笑)

WFP(Web Fairy Paradise) → http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/wfp.html

強欲詰 7手 (2015/11 WFP作品展)
2016-04-11b.png


※強欲ルールが課せられている以外は普通の詰将棋。

(A)24桂、13玉、(B)41角成、24玉、(C)33角、同玉、13飛成 まで7手詰

 WFP作品展鑑賞室 → http://k7ro.sakura.ne.jp/jTMLView/TMLView.html?../wfp/wfp78-11.xml

 普通詰将棋ならば(A)32角成で13歩、24桂、11玉、13飛成などで簡単に詰みますが、強欲ルール下では紛れ中の13歩に同飛を強制されて逃れです。
(B)32角成では以下24玉、33角、同銀としてやっぱり駒取りを強制されます。
 かしこなので透かし詰めもOK。

 狙いは離して打つと移動合で逃れる例の筋で、(C)42角では(打合なら作意順と同じになるけど)33銀の移動合で脱出されます。「駒取りの手を残さない」ための短打と言えますかね。地味ながら一応このルールならではの意味付けにはなっています。

 同じ意味付けで、遠/近を双方表現できた点が気にいっています。
 本作のようなフツーのフェアリーももっと市民権を得てほしいと思っているのですが、これは少数派意見のようです。残念。

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強欲詰 13手 (2015/5 WFP作品展)
2016-04-11c.png

16金 14玉 (A)26桂 (イ)同飛生 15歩 13玉 25桂 同飛 14歩 同玉
25金 13玉 12飛 まで 13手


(イ)同飛成では以下15歩、同龍(強制)、同金、同玉、16飛まで早詰
(A)15歩では以下作意順と同様に進み25桂のところで同飛「成」と対応され、14歩に同龍で逃れ。

 WFP作品展鑑賞室 → http://k7ro.sakura.ne.jp/jTMLView/TMLView.html?../wfp/wfp73-3.xml
 
 いわゆる成生打診。打歩に絡めずともできますね。簡素図にできたので悪くないんじゃないかと思っていましたが、収束がえらく不評でした。如何に飛車を取るかが主題になっているから、作意順でも取っていいだろうと思ったら甘かった。
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ue

自称フェアリストです