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2017/02/21

ブログ作品展結果④

■「諸事情で投稿できない?フェアリー作品展」結果
 (1)アンチキルケばか詰 5手
 (2)アンチキルケばか詰 7手
 (3)アンチキルケマドラシばか詰 5手(2解)
 (4)アンチキルケマドラシばか詰 5手(2解)




「諸事情で投稿できない?フェアリー作品展」④の解答です。

【マドラシ】同種の敵駒が互いの利きに入ると、利きがなくなる。

【アンチキルケ】
駒取りがあったとき取った方の駒が、最も近い将棋での指し始め位置に戻される。

[補足]
戻り方等は以下の細則に従う
1) 成駒は成ったまま戻る。
2) 戻り位置に駒がある場合は戻らずに通常の駒取りをする。
3) 駒取り時、駒が戻るまでを一手と見なす。
4) 金銀桂香(成駒も含む)が5筋で駒取りを行い、複数の戻り先候補がある場合、戻る位置を選択できる。片方にのみ戻れる場合は強制的にそちらに戻る。


おさらいは
 マドラシ → マドラシ鑑賞
 アンチキルケ → アンチキルケ入門(たくぼんさんのページ)

④アンチキルケマドラシばか詰 5手(2解)
 2017-01-06b.png

【手順】
a)49銀、59玉、69飛、61飛、62金 まで5手詰
(詰め上がり図)
2017-02-19b.png

b)39銀、49玉、59飛、51飛、58金 まで5手詰
(詰め上がり図)
2017-02-19c.png

【解説】
 初っ端から横道にそれますが、まずはマドラシ特有の着手の一例を示したいと思います。
2017-02-19a.png

 12と32の飛の利きがぶつかっているので、両者の利きは消失しています。
 ここでの22金!が飛の利きを復活させる両王手。同玉とは取れないのもポイントです。
 自分の駒の石化を解除するかっこいい決め手のようで、是非ともマドラシ作品の最終手にもってきたいと誰もが思うはず。
 しかし22金の局面では同飛の受けが残っているのでダメなのです。22金で石化が解除するのは相手の飛車も一緒なのですね。上の例で示したように、一般的にマドラシ作品では「石化を解除する手」が最終手になることはありえません。

 さて本作ではどうでしょう?a)でもb)でも石化を解除する手が最終手になっています。先ほどの話では、同飛と取り返す応手があったはずですが…?
 ここでアンチキルケルールの登場です。a)、b)いずれでの金打ちにも、同飛の応手が残っているようですが、この飛はアンチキルケルールによって82飛地点へと戻されてしまい、先手飛を石化できないため王手外しになっていないのです!
 アンチキルケを付加することで、「石化解除の手」を最終手に持ってくることが可能になっているのですね。

マドラシ単独でも、ちょっと工夫すれば石化解除の手を最終手にすることが可能になります。さて、それはどんな方法でしょうか?

 以下a)b)それぞれの手順を簡単に解説します。どちらの手順でも限定打が出てきますが、それらはいずれもアンチキルケルールによって限定されています。

a)詰め上がり図再掲
2017-02-19b.png

 6筋に飛を打ち合います。
 4手目△51飛は直後の▲52金を成立させるための限定打。この金打は、6手目69玉/51玉(=玉が69で駒を取って初形位置の51へ戻ることを示す)という「玉座への帰還」を阻むアンチキルケならではの手です。

b)詰め上がり図再掲
2017-02-19c.png

 こちらは5筋に飛を打ち合います。

 4手目△51飛は後手玉の復活位置を封鎖するための一手です。
 将棋版アンチキルケのルールでは、上で示した通り「2) 戻り位置に駒がある場合は戻らずに通常の駒取りをする」ことになります。
 よってこちらの手順での金打は59の飛に紐をつける58地点が正解になります。詰め上がり図を比較すれば、金打の位置の対比にも気付いていただけるかなと思います。

 いずれの手順でも後手飛の最遠打が出てきて、しかもその双方全く別の意味付けになっているというのはちょっと珍しいかもしれませんね。 

[投稿できなかった理由]
 この初形に同一作があるわけではないんですけど、a)b)それぞれ単体の手順ならば「ばか詰裸玉 絨毯爆撃」(神無太郎さんのホームページ http://2nd.geocities.jp/cavesfairy2/profile/)に収録されています。
 結局本作は上のページにある2つの詰将棋を1つの局面にまとめただけということになってしまいます。そうなると本作が新作と言えるのか非常に怪しい気がしてきたので投稿を断念。

【短評】(敬称略)
たくぼん-最終手の金打位置の対比がこれは見事。

占魚亭-銀の打ち場所の違いが最終手に影響を及ぼす。
bの手順の方が勝るかな。

☆bは49銀のほうの手順。意味付けによる高級感はこちらのほうが勝りますか。

高坂研-「何故、最終手で打った駒に対してマドラシの受けが利かないのか?」と延々悩む。そこに気付いてからも、今度は「マドラシ状態を切断した駒を取り返せば、またマドラシ状態に逆戻りするのでは?」と思って更に悩む。バカですねえ。
 解けてみれば、確かに2解は対になっている。一列ずれたエコーといったところでしょうか。

☆「マドラシ状態を切断した駒を取り返せば、またマドラシ状態に逆戻りするのでは?」とのことですが、ここがマドラシだけでなくアンチキルケもつけなければならなかった一番の理由であるところなので、そこを考えてくださったのはとても有難いです。
 正直に言いますと、「エコー」の定義が分かっていません…汗 なんとなく意味は分かるのですが。こっそり教えてくださいますと嬉しいです!




【総評】(敬称略)
たくぼん-懐かしい味を十二分に堪能しました。アンチキルケばか詰作品展をまたやってみたくなりました。

☆アンチキルケばか詰作品展からはたくさんの傑作が輩出され、当時私は「こんな面白いものがあったのか!」と驚いたものです。私のフェアリー初挑戦&初投稿の場所となったのも必然でした。
 次回開催も期待ですね。

変寝夢-2はそんなに簡単と思いませんでした。このルールは協力詰だと余詰やすい印象があります。3,4もチャレンジしてみますね。

☆3の解答も頂戴しました。

高坂研-何とか解けたものの、結局最後までアンチキルケ脳にはなれずじまい(笑)。
でも、奇妙な詰上りの数々には随分と刺激を受けました。
どれも面白かったですが、やはり4が一番私好みかな。

☆ありがとうございます!!




 以上で今回のネット作品展の解説を閉じたいと思います。解答者の皆様、ありがとうございました!
 またこの記事をきっかけにアンチキルケやマドラシに興味が湧いた方が少しでもいらっしゃったらいいなと思っております。ネット上の傑作たちはもちろんのこと、これからの詰パラやWFPもチェックしていただけたら幸いです。
 
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